名鉄神宮前 ダブルスリップスイッチ

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画面上の森が熱田神宮、すぐ下に名鉄神宮前駅、その右に国鉄熱田駅。そこを左右に走る国鉄東海道本線、左下に分岐する名鉄名古屋本線。
1967-68年と思われ神宮西駅は既に無い(1965.9.2 廃止)本線の堀田駅は未だ地上駅で、下り線の高架工事中(1969.2.23 上下線高架完成)

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神宮前駅を出発、本線をオーバーラップする常滑線貨物列車 1976.8.10  
デキ300形電気機関車 305 元三河鉄道キ10形(1926年 日本車輌製)ワフ50形 59 元名古屋電気鉄道デワ1形(1919年)を電装解除した名鉄最後の緩急車。
後ろの森は熱田神宮、東門の大鳥居が見える。手前の空き地は西駅跡地。

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神宮前駅 名古屋本線ホームから南方向(豊橋方面)を望む 1973.5.25 
デキ370形電気機関車 375 元愛知電気鉄道デキ370形(1928年 車体 台車:ボールドウィン、電装:ウェスティングハウス製)
構内渡り線(本線〜常滑線 ダブルスリップスイッチ)を行く貨物列車。貨物線は右奥の秋葉踏切で名鉄本線から分岐、東海道線と並行しその先の新堀川手前まで伸びていた(戦前戦中は新堀川を越え、対岸の愛知セメント引込線まで)

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ダブルスリップスイッチ部 神宮前駅 北方向(名古屋方面)1978.2.18
線路は右奥の日本車両まで繋がっており、熱田工場(日車本店)で製造された車両は神宮前駅構内を通り授受線を経由、国鉄熱田駅へと搬出された。

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上写真と同じ場所から南西方向、秋葉踏切を望む 1976.3.28
当時は係員が遮断機を手動で上げ下げする有人踏切、1985年アンダーパス化。

線路は手前から
1. 名鉄名古屋本線下り(列車は850系 851F 刈谷経由 吉良吉田行き特急)
2. 同上り(左隅にパノラマカー)
3. 名鉄貨物入換線(国鉄との授受線)
4. 国鉄東海道本線下り
5. 同上り(列車は武豊線乗り入れ キハ35)
6. 国鉄貨物入換線(国鉄熱田駅から:以下国鉄側からの写真)
7. 右上の高架線:名鉄常滑線(上のデキ305写真の先)

ダブルスリップスイッチは1984年(昭和59年)8月26日の配線変更で廃止。

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毎年六月五日は熱田まつり(尚武祭)トップ写真の熱田神宮左上、堀川と新堀川が合流する宮宿 七里の渡しには五艘の巻藁舟が浮かぶ(1973年まで)

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二礼二拍手一礼(右指先を少し下にずらすのがポイント)
今年六月九日は熱田空襲から八十年、合掌。

この記事へのコメント

  • Cedar

    神宮前のDSSは印象に残っています、主に貨物列車が使っていたのですかね。配線変更するまでの神宮前は名古屋寄りの平面分岐と言いなかなか面白い線路配置でした。
    2025年05月31日 11:08
  • pogpog

    微かに覚えてる地上時代の堀田駅、隣のゴルフ場も。現在駅ビル解体中。
    2025年05月31日 11:42
  • gop

    > Cedarさん
    神宮前は名古屋側の渡り線も凄かったですね。本線〜常滑渡り線(DSS)は基本貨物用で、旅客は臨時列車で使われただけの様です。ただ貨物列車も殆ど見かけた事は無く、珍しいシーンだと思います。
    2025年05月31日 16:57
  • gop

    > pogpogさん
    地上時代の堀田駅、駅舎横に売店があったのは何と無く覚えてる。当初駅舎とホームは地下道で繋がっていていたが、昭和41年(1966)高架化に向け跨線橋を新設したらしい(上の航空写真には跨線橋が写っている。この跨線橋は高架後の昭和45年6月 金山橋駅に移設)新ビルはどうなるのか何時出来るのか、全く情報無し。
    2025年05月31日 16:58
  • pogpog

    神宮境内を抜け東門を出ると懐かしい平家の木造駅舎、あの頃は空が広かったな。流石に西駅は知らないが。
    2025年06月01日 09:26
  • gop

    良く利用した神宮前の西口木造駅舎、昭和54年11月10日業務終了、昭和58年9月1日新ビル完成。西駅発着の旅客列車は昭和38年3月25日運行廃止、覚えてなくて当たり前。
    2025年06月01日 21:27