
42年前、1982年3月に開催 "W・ユージン・スミス"展
小田急新宿にて鑑賞

チケットにある 氏の代表作 "The Walk to Paradise Garden" 楽園への歩み(1946)沖縄戦取材で重症を負い帰国、苦悩する中で撮影した、古典的かつ宗教画的な作品。
写っているのは木々の間を通り抜ける幼い兄妹の後ろ姿。兄は妹の小さな手をしっかりと握りしめ、注意深くその手を引きながら暗い木々の間の闇を抜け出し、光の中へ足を踏み出そうとしています。まさに楽園を描いた絵画の様に美しい一枚。そして伝わってくる不思議な温もり・・
以下、知人から送られてきた朝日新聞 鳥取版の切り抜き『85歳と364日「楽園」へ歩む』文中にある「県外から介護に通う 64歳の息子」が、その知人本人。


病室の壁に貼られた三十三年前のユージン写真展ポスター、
敬虔なクリスチャンのお母様、楽園へと歩む兄妹に自身の息子・娘の姿を・・

写真はせいぜい小さな声にすぎないが、 ときたま ―― ほんのときたま ―― 一枚の写真、あるいは、 ひと組の写真がわれわれの意識を呼び覚すことができる。ユージン・スミス
上:42年前(1982.3.22)元奥様 アイリーンさんから頂いたサイン。
この記事へのコメント
戸川流
いい供養になります。
pogpog
生誕100年NHKで特集をやっていた。
https://www.dailymotion.com/video/x6x22fx
gop
お久しぶりです、お元気そうで何よりです。
良いお話でした。お母様も喜ばれている事でしょう。
gop
ルシファーとミカエルなんて双子も居たなあ。
生誕100年は東京都写真美術館に行きました。
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2927.html
mm
映画MINAMATAは2回鑑賞して、写真集まで買ってしまった(笑)
都内の某写真館の店主に個人的に見せてもらったのが、水俣のオリジナルプリント。ユージンが被写体だったので、アイリーンさんの作品なのかも。額装されていない生のバライタ紙、その迫力ある描写は圧巻でした。
gop
昔ブレッソン(だったか)の写真展で、オリジナルプリントもヴィンテージ(本人制作)モダン(選任プリンター制作含)では随分違うと感じた事があります。機材印画紙薬品の違いに加え作者本人も齢重ねれば表現方法も変わるでしょうし、一概にどちらが良いとは言えないですけど(希少性除き)楽園への歩みも年代によってコントラストが微妙に変化した様に思います。
gop
アシスタントだった石川武志さん撮影のものかもしれませんね。
https://www.moviecollection.jp/news/97162/
https://www.asahi.com/gallery/photo/culture/eugenesmith/20210928/?iref=pc_extlink
ナツパパ
いたずらに超広角や望遠を使う我が身がちょっと恥ずかしい。
gop
水俣ではミノルタSR-T(ジョニデも使用)オリンパスペンFT(上:石川武志氏 撮影写真参照)レンズは広角から望遠まで、ロッコール 21mmがお好きだった様です。いたずらに使われても宜しいのでは^^