積雲 高度10,000m

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積乱雲(せきらんうん) 

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雄大積雲(ゆうだいせきうん)

積雲の雲底はおよそ 1500メートルから 3500メートル、その積雲が上空に向かって発達したものが「入道雲」である。そのまま大気の状態が続くと、積雲は更に上空へと発達し雄大積雲となり、ついには圏界面(大気圏と成層圏の境界)に達してしまう(実際の雲頂の高さは 10,000m から 12,000m)こうなると成層圏に「つっかえて」垂直方向には発達できず横方向に延びて行き、この様な状態になった積雲が「積乱雲」である。雄大積雲は雨や雷を伴わないことも多いが、積乱雲はほぼ 100%雷雨を伴う。

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波状巻積雲(はじょうけんせきうん)

広範囲に発生した巻積雲が波状になったもの。前線付近や気圧の谷付近など、上下で違った性質の空気が重なりあったりぶつかりあったりする場所や、山脈を越えた気流が上下にゆれる定常波(山岳波)となって伝わる場所に発生する。この様に空気が上下に波打つ様に流れる場所では波動の上昇域で雲が発生し、下降域で雲が消えるので波状の雲が出来る。

DSC_4149.jpegDSC_3290.jpeg上:かなとこ雲 最初の写真を引きで撮ったもの   下:富士夕景

かなとこ雲は積乱雲が成長、頂上部分が成層圏に「つっかえて」横方向に平らに広がったもので、激しい雨や雷、雹(ゲリラ豪雨)を齎らすので要注意(雲右側では雨が降っている)形が金属加工に使われる「金床」に似ているため、こう呼ばれる。富士山上空の雲の雲底は5000メートルくらいか、その間だけ晴れ渡っている。 

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こちらは只今高度10,000mを飛行中、今年二回目の帰国。

LAXはメチャ混みだったらしい。

この記事へのコメント

  • ナツパパ

    この雲はすごいですね。
    空を見上げて、これを天かける龍と見ても不思議ではないですね。
    空気の対流が生み出すあれこれには、驚かされるばかりです。
    ...でも、ここの近くは飛びたくないなあ。
    2022年10月08日 15:59
  • pogpog

    Flightradar24、寝付けない時ときどき見る。
    Jet streamを思い出す。
    2022年10月08日 18:16
  • gop

    > ナツパパさん
    新しい発見もあり、時には空を見上げるのも良いものです。
    急に寒くなりました、お体ご自愛くださいませ。
    2022年10月09日 08:57
  • gillman

    一枚目の写真、なんかこれからゴジラが登場しそうな波乱含みの空模様に…。
    2022年10月12日 19:51
  • gop

    > gillmanさん
    シン・ゴジラの高さは118.5mだそうで、積乱雲の100分の1ですね^^
    2022年10月14日 07:30