London Underground "Tube"

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1972 Mkll Tube Stock(未更新車両) 1985.4
http://www.trainweb.org/tubeprune/72%20TS%20Photos%20Orig.htm

1863年1月10日開業、世界最古のロンドン地下鉄
ロンドン地下鉄には「Sub Surface」「Deep Level」の二種類あり、

地下路線を掘る技術が発達していなかった1860年頃、地下鉄を作る唯一の方法は「Cut & Cover」(切って覆う)方式だった。その名の通り地上から5メートルほど地下へ掘り、線路を引いた後、上から土を被せて地下区間にする。なのでSS方式の路線は浅く、ロンドン中心部を抜けるとすぐ地上に出る。
開業当時は蒸気機関車が使用され、運転手達は駅付近では煙を出さない様指示されていた。窓も除き穴程度の大きさしかなかったらしい。煙の逃げ道を確保するため、所々屋根が空いている線区もある。

DL方式は現在でも使われているシールドトンネル方式で、これが本格的な地下鉄の始まり。トンネルは独特な丸い形になっており、車両もホームも筒状で丸い(ロンドン地下鉄のあだ名 Tube:チューブはこれが元)
今でも線区の多くは古き良き姿で残されているが、そのためメンテナンスや拡張工事、バリアフリーへの改造等が非常に困難。トンネル内は密閉された空間で通気性が非常に悪く、トンネルと車体の間が狭すぎクーラーユニットを設置することもできない。DL路線の使用車両はデビュー年が形式となっている。

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1967/1972 Stock 名物「つり玉」つり革の代わりにゴム製の玉

1972年6月26日に営業運転を開始した、ロンドン地下鉄の2種類ある車両サイズのうち、小さいサイズの車両群(チューブ)に属する。ヴィクトリア線用1967形電車を基本とし、自動運転設備を取り払い車掌乗務に対応する設備を追加したものとされた。アルミ車体で側面は片側4扉、うち中央部2箇所が幅1372mmの両開き、車端部2箇所が幅686mmの片開きである。ロンドン地下鉄の小断面車両各形式に見られるこの扉配置は、床面高さを下げるために台車上部が台枠内に入り込む構造上、強度が落ちる開口部を台車直上に配置しないためのもの。登場当初はアルミ無塗装で、2次車はドアのみ赤く塗装されていたが(トップ写真)更新時にロンドン地下鉄標準の赤青白の三色に塗装変更された。https://simple.wikipedia.org/wiki/London_Underground_1972_Stock

新車導入遅れ等、 当初2019年全廃予定が2035年(@@ に延びたらしい
https://www.londonreconnections.com/2015/no-do-nothing-option-the-increasing-cost-of-the-bakerloos-trains/

Tube Tales(1999)
ロンドン地下鉄を舞台に九話のオムニバス短編で構成される映画
新型車両にはつり玉が付いていないが、この映画の車両は全てつり玉が付く1967/1972
Stock
https://www.youtube.com/watch?v=Pb47Nmbgs9o

この記事へのコメント

  • ナツパパ

    初めてこの地下鉄の乗った時、先ず駅にいやってきた車両の小ささに驚き、
    ユニークなスタイルだなあ、と感心しましたっけ。
    それでも、あの大きなイギリス人が車中にいられるのですものねえ、
    狭かったですが、よく考えられています。
    エアコン無し...って、今でもですか?
    2020年05月24日 10:28
  • Cedar

    ヒースローから市内に行くときに1度乗りました。
    噂のチューブに乗れたのが嬉しかったけど、全くバリアフリーじゃなくて重い荷物に苦労しました。
    2020年05月28日 10:40
  • gop

    > Cedarさん
    特にホームとの段差は気になりますね、以下乙武さんのTUBEレポート。
    一応、車椅子で乗れるかどうかは判り易くなっている様ですが。
    https://courrier.jp/columns/99165/
    2020年05月28日 20:51