祖父の寫眞機

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Heliostar Anastigmat 105mm F4.5

Koilos Shutter 1/100

  
1930年代中頃(昭和十年頃)祖父が購入したカメラ(6.5x9cm ガラス乾板使用)当時この様な折り畳み式カメラメーカーが乱立、カメラ本体に様々なシャッター・レンズが組み合わされ販売されていた。これは日本製本体(山下商店)にドイツ製シャッター(Koilos)レンズ(Heliostar)を組み合わせたもので、価格は40円程だったと思われる(現代換算:8万〜10万?)
  

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コイロス シャッター(Koilos)ドイツ製
1930年代初期の日本製折り畳み式カメラに多く搭載された。シャッターはフロントプレートのレバーで作動し、シャッター速度は上部のホイールで選択する(1/25 1/50 1/100 B T)http://camera-wiki.org/wiki/Koilos
  
ヘリオスター レンズ(Heliostar)ドイツ製
1920年代後半から1930年代前半の様々な日本製折り畳み式カメラに搭載された。但し西洋のカメラには搭載されておらず、ヘリオスターの名前は日本のみで使用されていた。http://camera-wiki.org/wiki/Heliostar
  
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A型ゴールド(カメラ本体は祖父の物と共通、レンズ・シャッターが異なる)

6.5×9cm 日本製の折り畳み式カメラ。1934年から1937年まで山下裕次郎商店が販売。30円〜38円。http://camera-wiki.org/wiki/Gold_plate_folders
  
山下裕次郎商店 (カメラ代理店、数多くのブランドを扱っていたらしい)

1921年 東京市麴町通二丁目七番地にて営業開始、1935年〜42年 麴町区麴町一丁目六番地で営業。http://camera-wiki.org/wiki/Yamashita

  

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MIZUNO PHOTO FACTORY  パンクロマチック ガラス乾板(6.5x9)

実際に祖父が使っていたもの。祖父は自分で現像・焼き付けを行なっていた。

以上、2024.8.15 補足情報追加。

この記事へのコメント

  • トロツキー・タナカ

    すごいですね。大判カメラですか?
    皮のカバーが使い込んでいると言う感じです。
    2006年05月11日 22:00
  • giacomo

    こんばんは。
    詳細を知るはずもないgiacomoですがお邪魔します(笑)
    そもそもそこ写真自体スゴイですね。
    カタログ写真のようです。
    畳み込むとトランクのようになっちゃうんですね!
    2006年05月11日 22:11
  • ハッピーリバー

    Anastigmatとは、収差レンズを用いていると言うことだそうです。
    シャッターは、シンクロ・コンパーでしょうか。
    私も、この時期のカメラを持っていますが、現在でも流通している120フィルム(ブロニー)です。所有する時は、現在でも使えるカメラを優先しています。
    蛇腹の切れには注意が必要です。
    2006年05月11日 23:22
  • セイウチ

    凄いビンテージですね。
    おおよそ何年ものなのでしょうか?
    代々写真好きな家系のようで、素敵な血統ですね!
    2006年05月11日 23:48
  • gop

    >トロツキー・タナカさん
    今で言う中判ですね。19世紀末から1930年代中頃まで主流だった
    乾板用(フィルム兼用)ハンドカメラの類と思います。
    ボロボロで開ける度に塗装、皮が剥がれ落ちます。
    2006年05月12日 12:37
  • gop

    >giacomoさん
    写真は全てコンデジで撮ってます(Casio Exilim Z40)
    ライティングも適当、バック潰して補正掛けてゴマかしているだけ(^^

    >畳み込むとトランクのようになっちゃうんですね!
    発想は現在のコンデジと同じですよね。
    2006年05月12日 12:42
  • gop

    >ハッピーリバーさん
    シャッターはコンパーでは無く、コイロスとなってます。
    当然セルフコッキングで、どう違うのか私には判りません...

    ハッピーリバーさんがお持ちなのは俗に言うスプリングカメラですよね。
    これは基本はガラス乾板、ブローニーは使えません。
    CG meetで高島鎮雄先生にお聞きしようと思っていたのですが...
    http://www.ajcc.gr.jp/index.html
    先生のお話はこちらにも色々と。
    http://www.photovoicebb.com/gallery/gallery_takashima01.html

    >所有する時は、現在でも使えるカメラを優先しています。
    私、車もカメラも中古で買った事が無いんです(ちょっと自慢..(^^;;)
    2006年05月12日 12:48
  • gop

    >セイウチさん
    おそらく昭和初期のカメラと思うのですが...
    価値としてはそれ程貴重な物では無いでしょう。

    実家には撮影済みのガラス乾板が何枚も残っています。
    祖父も好きだったのでしょうね(^^ おいおい紹介させて頂きます。
    2006年05月12日 12:52
  • tm-photo

    ご無沙汰しております。
    これはなんて読むんですか?
    2006年05月12日 17:57
  • gop

    >ym-photoさん
    バイクがお好きとは存じませんでした、楽しいG.W.だった様で何よりです。

    >これはなんて読むんですか?
    レンズ名はヘリオスター・アナスチグマット、
    http://www2.mapcamera.com/museum/t_data.php?m_id=mib0064&cate=B
    正面のKOILOS(コイロス)はシャッターメーカー名ですね。
    どうもこんなブローニーフィルムパックも付く様です。
    http://paul67.hp.infoseek.co.jp/
    2006年05月12日 18:08
  • gop

    >kataさん
    ご無沙汰です、何時もaheadありがとうございます。
    基本デザインはミノルタαと大きな違いは無い様ですね。
    仰る通り順当でしょう。

    デジタル一眼も行き着く所、軽量小型化と思うのですが、
    何処が最初に出して来るか。
    レンズ付き750gになったら買います(^^
    2006年05月13日 05:53
  • うみねこ

    お邪魔します。すでにご存知かも知れませんが、この機体は1931年にミノルタの前身、モルタ合資会社が初めて出した「シリウス」というカメラのようです。ご参考になればv^^
    2006年07月18日 18:48
  • gop

    >うみねこさん
    遅ればせながらコメントありがとうございます。
    見落としておりました、大変申し訳ございません。
    モルタの「シリウス號」は上記リンクしているカメラですね。
    改良後のモデルなのか、比べてみると細部が若干違う様なのですよ。
    2006年11月07日 13:09
  • 矢崎です

    カメラ:ガラス乾板仕様 ドイツ製(?)
    年代:不明
    製造元:不明

    私は、ブラジルの奥地移住地に住む者ですが、ここで紹介されているものと外見は全く同じ(スポーツファインダーも)カメラを持っていますが、既に、蛇腹は風化寸前の状態です。

    ただ、レンズ、シャッターなどが下記のように異なっているようです。
     レンズ:Steinheil München社 Anastigmat Trionar 1:6.3 F=135mm
     シャッター:ELKA (KOILOSとある部分が)

    1030年代に、当移住地内をこのカメラで撮影したガラスネガも数百枚保存しております。
    製造元、年代などご存じの方がおられたらお教え下さい。
    2007年10月12日 07:25
  • gop

    > 矢崎様
    いらっしゃいませ、サイト拝見させて頂きました。

    > 私はブラジルの奥地移住地に住む者ですが、ここで紹介されている
    > ものと外見は全く同じ(スポーツファインダーも)カメラを持って
    > いますが、既に、蛇腹は風化寸前の状態です。

    ご家族は戦前そちらに移民されたのでしょうか。
    地球の裏からコメントありがとうございます。

    > ただレンズ、シャッターなどが下記のように異なっているようです。
    > レンズ:Steinheil Munchen社 Anastigmat Trionar 1:6.3 F=135mm
    > シャッター:ELKA (KOILOSとある部分が)
    > 製造元、年代などご存じの方がおられたらお教え下さい。

    こちらにELKA shutter/Trionar f:6.3lensの事が少し書かれていました。
    http://www.camerapedia.org/wiki/Kinka_Roll

    全く同じかどうか分かりませんが、1937年製で値段は30円。
    レンズメーカーは西ドイツ・ミュンヘンの「シュタインハイル」
    Anastigmatは「収差がない」という意味らしいです。
    カメラ本体は私のものと同じなら、こちらがベースかも知れません。
    http://kochi-med.net/moto/camera/favorite/heliostar/molta.jpg

    > 1030年代に、当移住地内をこのカメラで撮影したガラスネガも数百枚
    > 保存しております。

    1930年代の間違いと思いますが、それは貴重な記録ではないでしょうか。
    私の祖父も撮影済みガラス乾板をかなり残しております。
    http://blog.so-net.ne.jp/987/2006-11-05
    http://blog.so-net.ne.jp/987/2006-11-06

    如何がでしょう、同じものでしょうか?
    2007年10月12日 12:18
  • pogpog

    昭和10年(1935)このカメラの価格が40円、ライカlll 約800円。同年、消費者物価指数 0.994、対して令和5年(2023)876.3。
    https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/history/j12.htm
    881.59倍で換算すると其々35,000円、700,000円。但し物価は比較対象で差が出る為、一説の2000~3000倍なら12万、240万!
    2024年08月23日 08:55